ストレス発散法は人それぞれですが、運動するようにしている、と言うと、「すごい!私もやりたいけど休みの日くらいは寝ていたいわ」とか、「疲れてかえってストレスが溜まりそう」などと言われることがあります。気持ちはとても良くわかりますし、実際、運動が苦手なので苦痛に感じてしまう、という人もいるでしょう。

ですが、運動するとかえって疲れるというのは、必ずしも正しいとは言えないのです。確かに、運動の直後は「疲れた」「きつい」と感じるかも知れません。が、運動すると脳からエンドルフィンというホルモンが分泌されます。エンドルフィンは、一時的にではありますが鎮痛剤のように痛みを抑え、さらに多幸感をもたらしてリラックスさせてくれるので、ストレスからくる憂うつや蓄積した疲労を和らげることができるのです。また、運動によって分泌される代表的な物質には、セロトニンも挙げられます。セロトニンが減ると鬱々とし、精神的な疲労が溜まるのは、よく知られています。エンドルフィンもセロトニンも、若々しさを保つことと関係あるとも言われており、スポーツや運動をよくする人が若く見えるのは、単に身体機能が鍛えられているからというだけではないのかも知れません。

その他にも、運動することで、免疫力のアップ、太りにくい体になるので、少しくらいたくさん食べてもストレスにならない、夜ぐっすり眠れるので疲労回復に繋がるなど、ストレスに対抗する方法として多くのメリットがあります。特に女性は、見た目を気にすることがストレスになる場合も多いので、運動で健康的なスタイルや姿勢を保つことで、気持ちがずいぶん明るく前向きになるのではないでしょうか。